行き止まり

後ろの席から鼻歌が聴こえる
知らない人だ
誰だろう
それにしても綺麗な声だ
私もこんな声が欲しい。欲しかった

でも今はどうでも良い

知らない人の何気ない鼻歌にすら、私はどこかで解放を求めている
窓の向こうの空は動きを止めてまるで写真みたい
その中で紙芝居みたいな生活をおくる私


どこへ行こうどこへも行けるのに私は
どこにも行けない


明日は授業さぼるの図書館行かなきゃいけないから
そんな時間すらそうして作るしかない時間が無い
時間が無い
部活休んでレポートやる後輩
授業さぼって休む先輩どっちも出来ない私

上手くいかない
上手くいかない

依存するなと言われた甘えるなと言われた
なら、あの人はどうなの？
なら、あなたはどうなの？

不満ばかり募る
上手くいったりいかなかったり

不器用にまっすぐ突っ走る方法しかしらないから突っ走る
疲れたから休んでたらさぼってるように見られたように感じた


もう我武者羅になるしか無いからそうしてみよう
努力は無駄にならないって嘘つかないって言われたし
結果に出なかった時のことなんか知らない考えない

今だけは自分だけが頼り自分の足でしか人は立つことは出来ない
そうしないとまた人のせいにしそうだから

強くなれ
強くなれ